[#6] Unityで実際にじゃんけんアプリを作成してみよう!
- Amagirasu
- 2024年10月10日
- 読了時間: 3分

はじめに
こんにちは、アマギラスです。
前回まではUnityの基礎を記してきました。
今回からは、実践編という事で実際にUnityを使ってシンプルなじゃんけんアプリを作成してみます。
じゃんけんは「グー」「チョキ」「パー」の3つの選択肢があり、相手と自分の手の強さを比べて勝敗を決めるゲームです。
因みに、じゃんけんアプリを実際に制作していますので、この記事を読む前に遊んでいただけたら幸いです。「脳トレじゃんけん」
【目次】
1. プロジェクトの準備
まずはUnityで新しい2Dプロジェクトを作成しましょう。
プロジェクト作成手順
Unityを起動し、New Projectをクリックします。
2Dテンプレートを選択し、プロジェクト名を「JankenGame」と入力します。
プロジェクトフォルダを指定し、Createをクリックして新しいプロジェクトを作成します。

2. UIの準備
次に、ゲーム画面にボタンを追加してじゃんけんの選択肢を作りましょう。今回は「グー」「チョキ」「パー」をそれぞれボタンとして配置します。
Canvasの作成とボタンの配置
Hierarchyビューで右クリックし、UI > Canvasを選択して、Canvasを作成します。
Canvasの子オブジェクトとして、UI > Buttonを3つ追加し、それぞれの名前を「RockButton」「ScissorsButton」「PaperButton」に変更します。
Buttonの子オブジェクトであるTextにそれぞれ「グー」「チョキ」「パー」と書き換えてください。



ボタン配置の調整
ボタンのRectTransformを使って画面上で位置を調整します。たとえば、「グー」は左、「チョキ」は中央、「パー」は右に配置します。
ボタンがクリックされるとプレイヤーの手が決定されるようにプログラムを組んでいきます。

3. スクリプトの作成
次に、プレイヤーの選択肢に基づいてじゃんけんの結果を判定するスクリプトを作成しましょう。
スクリプトの作成手順
Scriptsという新しいフォルダをAssets内に作成します。
その中にJankenGameManager.csという名前のC#スクリプトを作成します。

コードの記述
以下がじゃんけんの勝敗を判定するコードです。

コードの説明
OnRockButton()、OnScissorsButton()、**OnPaperButton()**はそれぞれボタンが押されたときに呼び出され、プレイヤーの選択を保存します。
PlayJanken()では、相手がランダムに「グー」「チョキ」「パー」を選び、プレイヤーと比較して勝敗を決定します。
勝敗の結果はresultTextに表示されます。
4. ボタンにスクリプトを関連付ける
次に、作成したスクリプトをボタンに関連付けて動作するようにします。
Canvasに新しい空のオブジェクトを作成し、名前をGameManagerに変更します。
GameManagerにJankenGameManagerスクリプトをアタッチします。
InspectorでGameManagerを選択し、resultTextフィールドに結果を表示するTextオブジェクトをドラッグして割り当てます。
各ボタンを選択し、ButtonコンポーネントのOnClick()イベントで、対応するスクリプトのメソッド(OnRockButton()、OnScissorsButton()、OnPaperButton())を設定します。

5. ゲームをテストする
これで基本的なじゃんけんアプリが完成しました。実際に再生ボタンを押して、じゃんけんが動作するか確認してみましょう。ボタンをクリックすると相手の手がランダムに決まり、結果が画面に表示されます。

6. 追加の機能を実装する(オプション)
じゃんけんアプリに追加機能を実装して、より楽しくしてみましょう。
スコア機能:プレイヤーが勝つたびにスコアを増やす機能を追加できます。
リセットボタン:ゲームを再度開始するためのリセットボタンを追加できます。
アニメーション:勝敗が決まった際にアニメーションを表示して、より視覚的に楽しめる要素を追加できます。
まとめ
今回の記事では、Unityでシンプルなじゃんけんアプリを作成する方法を紹介しました。UI要素を使ったユーザーインターフェースの基本や、ランダムな動作と勝敗のロジックを実装することで、シンプルながらもゲームの基礎を学ぶことができます。
次回は、スコア機能やアニメーションなど、より発展的な要素を追加してゲームを充実させていきましょう!